NCEA

2015年09月27日 01:55

 NCEAは、National Certificate of Educational Achievementの略で、ニュージーランドの統一試験システムです。

2002年に始まった当初は、不備も目立ち 批判も多くありましたが、最近では、かなり改善され 評判も良くなりました。

NCEAは、年間を通して 日常のクラスの中でテストがあり、生徒Iにとっては、普段の実力が出しやすいと言われています。ただ、男子生徒は、一発勝負を好む傾向にあるので 男子校の校長の中には、この試験システムは、女子生徒には、有利だと批判する人もいます。

11月には、全国統一試験もあります。

Year11 でレベル1、Year12でレベル2、Year13でレベル3を取得するのですが、それぞれの年に 決まった単位を取得しなければいけません。 この評価は、大学進学だけでなく 就職時にも提出して使われることになります。 レベル4以降は、大学などで取得することができます。

 

NCEAは、高校で学ぶほとんどの教科にあり、成績により 「Excellent」、「Merit」、「Achieved」の3段階に評価されますが、すべて同じ単位です。 不合格の場合は、「Not Achieved」となり、単位は、もらえません。

建前上は、ニュージーランド中のどの高校に通っていても 同じ評価基準だとなっていますが、現場の教師がクラスの中でスピーチやエッセイを評価するため 同じ基準というのは非常に難しくなります。 もちろん 教師同士のセミナ-で評価を比べたり、自分のつけた成績を他の教師にも見せて 同じ結果になるように調整します。

 

NCEA に代わって Cambridge International Examinations (CIE) とInternational Baccalaureate Diploma (IB)を実施している高校もあります。 CIEは、イギリスで IBは、スイスの世界統一試験システムで 海外の大学に進学したい場合や 家族の都合で海外に移ることが多い家庭の子女を中心に 私立高校をはじめとして50ほどの高校で行われています。

CIEは、年度末の一度の試験で決まるシステムです。

IBは、自分で学ぶ自主性と探求力を重視しているので 普段の授業形態もかなり違います。